血圧を下げるツボ

首の中間、のどぼとけの両脇、指先で触れると、脈の拍動を感じるところに、人迎というツボがます、ここは血圧のコントロールに関係の深いツボ。

 

手を当てるだけで高血圧を改善できます。 やり方は簡単。両手の親指を除く四本の指を揃え、左右からのどぼとけを挟むようにして、人迎に手のひら(指の腹)を当てます。

 

軽く圧迫を加えながら、首をゆっくりと右に倒します。ゆっくりと起こして、次は左に倒します。 この動作を一度に7〜15回繰り返してください。

 

たったこれだけのことですが、これを1日に2〜3回行っていると、高血圧の人は自然に血圧が下がって安定してくるはずです。

 

この方法には、科学的な根拠があります。 人迎というツボの位置は、頸動脈洞と言って、脳に運ばれる血液量とそれに含まれる酸素量をチェックする関所(血圧レセプター)があるところなのです。

 

脳に送られる血液や酸素の量が足りない時は、心臓に警報を発して、酸素を含んだ血液をもっと多く送るように支持します。

 

反対に、血液が十分足りれいれば、逆に心臓の働きを低下させて、血液量を減らすように支持します。

 

人迎の場所を手のひらで圧迫すると、レセプターは圧を強く感じて、血液量が多いのだと誤解します。

 

すると、心臓に血液を少なくするように命令するのです。 心臓から全身に送り出される血液量が少なくなれば当然血圧は下がるというわけです。

 

また、左右の乳首を結ぶ胸の中央には、だん中というツボがあります。 ここに両手の手のひらを重ねて乗せ、じっとみてください。

 

さらに、みぞおちのすぐ下にはこけつというツボがありますが、同じようにその場所に手のひらを重ねて乗せてもいいのです。

 

いずれも精神を安定させ、血圧を下げることができます。 私たちは驚いた時、胸に手を当ててそれを鎮めようとし、イライラした時にはお腹に手を当ててそれを抑えようとします。

 

そうした時に手を当てている部位が実はだん中であり、こけつなのです。 血圧は、精神的な影響をとても受けやすいのです。気分の安定をはかるだけでも、高血圧には役に立つのだと思ってください。